NT倍率とは、市場全体の動向を把握するためのテクニカル指標だ。求め方は極めて単純で、日経平均株価をTOPIXで割ればよい。
日経平均株価も、TOPIXも、市場全体の現状を示す指数の一種だ。前者は日経新聞社が算出し、後者は東京証券取引所が算出している。両者ともに市場全体を対象にした指数とはいえ、算出方法・算出に用いる銘柄の数や種類が互いに異なることから、値動きも異なることが多い。
通常、NT倍率は10倍程度の値を取ることが多いようだ。たとえば市場全体の株価が値上がりするときは、TOPIXよりも日経平均株価の方が早く上昇しやすい。一方で市場全体が値下がりするときは、日経平均株価よりもTOPIXの方が早く下落しやすい。
したがって、NT倍率が大きいとき、市場全体の株価は上昇傾向にあり、逆に小さいとき、下落傾向にあると判断できる。
そこでNT倍率が天井に到達したら、市場全体が頭打ちになり、逆にNT倍率が底値に到達したら、市場全体も底値に達したとも判断できる。
なお、NT倍率も騰落レシオと同様に、市場全体の傾向を「なんとなく」把握するための指標にすぎないので、過信は禁物だ。NT倍率だけを基準にして各銘柄の売買を決めることは、よっぽどの自信がない限り避けた方がいい。
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