株式投資には常にリスクがつきまとう。首尾良く当たり銘柄を買えば利益を得られるが、逆もまたしかりで、しかもはずれ銘柄を引かされることの方が得てして多いときたものだ。投資を始める前には夢想だにしなかった損失を、現実に被ってしまうこともある。筆者もそうだった。そうして初めて投資の怖さを知る。もう投資で儲けることは諦めて、大人しく地道に働くことに専念しようかと。
負けは負けとして、謙虚に受け止めなくてはならない。確かに投資を続けていけば、銘柄の力量を見抜く力も徐々に身に付き、買いや売りのタイミングも掴めてくるはずだ。そう信じることで、今の損失に耐え、明日の利益に希望を見いだすことができる。
しかしそれでも勝てないときもある。行けると確信した銘柄を買ってもなぜか株価が下がり、諦めて手放したとたんに上昇していく。そんな風に巡り合わせが悪く、株でどうしても勝てないことをあなたは密かに自覚していないか?
もしそうなら、損失が大きく膨れあがる前に、相場の世界から潔く去るのも一つの選択肢だ。いつかは勝てるようになるかもしれないが、その間に費やす時間とお金をもっと他のことに使った方が、あなたの人生を有意義なものにしてくれるかもしれない。
賢明な料理人は使えない料理道具にこだわらない。自分の使いやすい包丁や鍋を手にするだろう。なぜなら料理道具は料理人にとって、よりよい料理を作るための手段でしかないのだから。
あなたにとっての株式投資は、料理人にとっての料理道具だろうか?。つまり株式投資は、あなたの夢を叶えるための一つの手段に過ぎないのだろうか?そうだと言い切れるなら、投資で勝てないときには無理をせず、あなたの夢を叶えるための他の手段を試してみよう。そうすることが、手段に対する正当な取り扱い方だ。
しかし、株式投資はもはや人生の目的だと言い切れるのなら、筆者としてはもう何も言うことはない。勝っても資産を増やしたとしても、負けて破産したとしても、目的をかなえた結果として、冷静に受け止めることができるだろうから。
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