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塩漬けのデメリット

最終更新日:2008年9月5日

「塩漬けだけはやめろ」。株式投資に少しでも足を踏み入れた人なら、この忠告をどこかで耳にしたことがあるだろう。すなわち塩漬けとは、値上がりを期待して買った株価が意に反して下落トレンドを示し、含み損が想定以上に大きくふくらみ過ぎて、売るに売られずしょうがないからホールドし続ける、そんな辛い状況だ。

なぜ塩漬けは駄目だと言われるのか。おそらくその最たる理由は、投資資金を有効に活用できなくなることにある。塩漬けする人はよくこんな言い訳をする。すぐに紙切れになるわけじゃないし、持っていればいつかは元の株価に戻るよ。だから、ずっと持っておけばいい。

確かに、株価の回復を待つといえば聞こえはいい。ところが、投資したお金はその間、他の銘柄に一切、投資することができない。かといって、塩漬けした株の株価が、将来必ず回復するとは限らない。そのまま下がり続けて、5年経っても、10年経っても、一向に戻らないこともあるのだ。

塩漬けを避けるには、断固とした損切りがとても大切になる。とはいえ少なからぬ金額、たとえばあなたの月収の2ヶ月分に相当するお金を、ある株に投資したとする。つぎこんだお金の大きさに、あなたは損切りをためらってしまうかもしれない。

そこで大胆に、かつ機械的に、損切りすべきなのだ。たとえば10%を下回ったら損切りするというように、明確なルールを定めておけばいい。ルールを決めたら、無条件で事項する。10万円を投資したときも、100万円を投資したときも、1000万円を投資したときも、10%下がったら、躊躇せずに切る。そうしないと、10%を超えたあと、ひたすら下落トレンドに向かうかもしれない。場合によっては、少なくない損失を計上せざるを得ないかもしれない。

株価がどん底に落ち込んだとしても、ずっと持っていればいつか回復する。それまではじっと我慢すればいい。多くの投資家がそう考え、多くの株を塩漬けにしている。その気持ちは筆者もよくわかる。筆者もなんども塩漬け株を作ってしまったから。しかし敢えて主張したい。悔しい気持ちを抑えて損切りを断行したほうが、長い目で見れば必ず得になるのだと。

そうはいってもなかなか損切りできないのが人間の心理だ。筆者もかつてある銘柄100万円近く投資したとき、文字通りの高値づかみになってしまい、株価は一ヶ月で30%近く下落してしまった。下落のスピードと額の大きさに戸惑い、どうしても損切りできなかった。残念だが、未だに塩漬けして持っている。

いま振り返れば、10%すなわち10万円の損害が発生した時点で、きちんと損切っておけばよかったのだ。長期投資のためだからと我慢したのがよくなかった。

悔しいことに、筆者の塩漬け株の株価は、いまも低迷を続けている。今後も回復の見込みはまったく無い。素早い損切りはやっぱり大切さなのだ。そう自分に言い聞かせてからは、株価が10%近く下がったら躊躇せず損切りすることを、きちんと実行している。

そう、確かに損切りは大切だ。でも、本当は、損切りや塩漬けしなくてもいい、素晴らしい銘柄を発掘する力を養うことが、もっともっと大切なのだけど。

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