5月も3月と同じように、ファンドの売りが優勢となって、日経平均株価を大きく押し下げることがよくある。ファンドといっても、外国籍のファンドが利益確定の売りに走るのだ。これは、5月末を決算期に設定している外国ファンドが多いためと考えられている。
この傾向をうまく利用すれば、現物取引、信用取引ともに、変動の波にうまく乗れることができる。個別銘柄については、ファンドの保有比率によって売り浴びせの度合いが異なるので、できればETFや日経平均先物を対象にするのがいい。たとえば5月初旬に日経平均株価の売りポジションを取る。取ったポジションは、大底から5%程度上昇するところまで持ち続ける。5%アップに達したら利食いし、こんどは逆に買いポジションを取る。リバウンドで5月初旬の値にまで値を戻した時点で、再び利食いする。
理想通りにいけば、日経平均株価が結果的にほとんど変わらなかった時期に、大きな利益を上げることができる。
なお、信用取引や日経平均株価の取引を行っていない人は、こうした売買はできないので、たとえば4月末にいったん持ち株をすべて処分し、5月は嵐が通り過ぎるのをひたすら待つのがいいのかもしれない。そうして他の投資家が泣く泣く手放した、一時的に暴落した銘柄をハイエナのように拾っていく。これは別に罪なやり方ではない。戦場にも等しいほどの厳しさを持つ株式市場で勝ち抜くために、賢明な投資家が実践すべき一つの明確な戦術なのだ。
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