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パニック売りの経験

最終更新日:2008年10月10日

ライブドア事件で株価が急落したとき、筆者は手持ちの銘柄を全て処分した。理由は以下の通りだ。ダウも下げていた。ライブドアショックはまだ尾を引くだろうと考えた。欧州市場も低調だ。個人の狼狽売りはまだ続くとも思った。株価があがる余地なんて、何もありはしない。そんなわけで、取引から一時撤退することに決めた。結果、見事に大失敗する。

決めたら速攻で動くが筆者の信条だ。朝の寄り付きに処分できるよう、全ての銘柄に成り行きで売り注文を出す。ところがどれも、寄り付きで、とても低い株価で約定してしまった。間抜けなことに、筆者が実行した全ての売りが、どの銘柄でも、本日の最安値を記録してしまう。

もし、株価がそのまま下がり続けて、処分しておいてよかった、という結果に終わったら、まだ気持ちは救われる。ところが日経平均は大きく上昇した。手持ちだったYKT富士変速機、アドテックス、レイ、日本駐車場開発、すべて株価が上昇した。そのまま持っていれば、思い切りプラスに転じていたのだ。余計につらい・・。

くやしいが、認めざるを得ないだろう。成り行きで売りに出したのは、どう考えても判断ミスだった。せめて、処分するなら昨日だったのだ。うかつなことをしてしまったと、後悔している。こんなことなら、せめて指値で注文を出しておくべきだった。だったら損失は限定されていただろう。

まったく何をやっているのか自分でもあきれる。昔、寄り付きの成り行きで売って、大失敗したことがあったではないか。もう忘れたのか。その経験を、今回、まったく生かせていない。これこそが狼狽売りだ。情けないにもほどがある。ここまで判断を次々と誤るようなら、もう、どうしようもない。

あのときは、やることなすこと、全てちぐはぐだった。損を出したことより、自分の判断が狂いはじめていることが怖い。今の自分の流れでは、次の投資も失敗に終わりそうな気がする。しばらく株から撤退すべきなのかとすら思った。

ただ、これだけ失敗して痛い目にあったのも、自分で立てた原則はずれた売り買いを繰り返していたからだと思う。原則をもう一度確認して、貫き、よほどのことがあっても、しっかり守るようにしよう。とりあえず今日は、一つ学んだ。「寄り付きで成り行きの売りは、絶対にしない」。自分への向ける投資格言として、ここに明記しておく。

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