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信用売りの活用

最終更新日:2008年10月7日

売りから入る取引は、取引の機会を増やしてくれるだけではなく、現物株を売りたくないときにも有効だ。信用取引の有効な利用法の一つにヘッジ売りがある。ヘッジ売りとは、保有中の現物株が将来値下がりすることが予想されるが、何らかの理由があって売りたくないときに、売らずに済ませ、なおかつ損失を最小限に留める手法のことをいう。なにやら魔法のような説明だが、それほど難しくない取引だ。ただ、ヘッジ売りの可能な銘柄は限定される。

たとえば権利日が迫っている株を保有しており、権利落ち日には株価が急落する可能性が高いと判断したとする。しかし配当金が高く、また手に入れる価値のある優待も貰えるので、この株をみすみす売るわけにはいかない。かといって、権利落ち日以降に株価が予想以上に急落してしまったら、配当金や優待利回りでも埋め合わせのつかないくらいの損失を被ってしまうことも、充分に起こりうる。

そこでこのようなとき、保有中の現物株と同数の同じ銘柄の株を、権利日に信用取引で売っておく。これがヘッジ売りだ。権利落ち日に株価が急落しても、売りポジションの持ち分は下落分の利益が発生するので、現物のものと信用取引のものとを合算すれば、損失はプラマイゼロになる。

株価のトレンドがはっきりしてきたところで、下落トレンドだと判断すれば現物株を売り、上昇トレンドだと判断すれば、信用で売った株を買い戻す。膠着状態なら、金利を払わなくても済むように、信用売り分を買い戻せばよい。このようにして、相場がどちらの方向に動こうとも無駄な損失を被ることなく、配当金や優待を手に入れることができるのだ。

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