システムトレードとは、人間の感情や判断を交えずに、投資を機械的に実行する手法のことである。機械的であるがゆえに、「システム」の言葉を含むのだ。
システムトレードを実践するためには、銘柄のスクリーニングが欠かせない。株価や各種のテクニカル指標を基準にする。そして、これなら高い確率で値上がりが期待できる条件を見いだし、その条件を満たす銘柄をリストアップする。見つけ出した銘柄に、予算に応じて買い注文を入れ、あとは値上がりするのを待つだけだ。
売り注文も、機械的に実行する。1つには、株価の変動に応じた売りを発注することだたとえば利食いの場合、買値から15%上昇したら、その先にどれだけ上昇の余地があろうとも、売ってしまう。あるいは、売り判断の基準を、株価の変動ではなく保有期間に置く手法もある。たとえば買った日から2ヶ月が経過したら、そのときの株価によらず必ず売る。
システムトレードを成功させるには、買いの条件と売りの条件の両方をうまく満たす、最適な売買条件を見いだすことが必要になる。このような条件を見つけるためには、過去の株価データを使ったシミュレーションが欠かせない。たとえば自分なりにこれで良しとした条件を見いだしたなら、その条件で過去に勝てたかどうかを判定する。
もしうまく勝てることがわかったら、次に条件を微調整する。たとえば、「20万円以下で買える株を、 RSI が15%を切ったときに買い、株価が20%上昇するか10%下落した時点で売る」という条件でシミュレーションした結果、78%の勝率が得られたとする。このとき、他の条件を固定したまま、1つの条件だけを様々な値にふって、シミュレーションを繰り返す。
たとえば RSI を12%から20%まで1%刻みで変化させ、勝率をそれぞれ計算してみる。もしかすると、13%のときが一番勝率がよく、82%になるかもしれない。
このようにして、条件の設定とシミュレーションを繰り返し、自分なりに納得のいく勝率の条件を見いだす。あとは、この条件を満たす銘柄をスクリーニングし、自分の感情を一切交えず、機械的に売買する。
もっとも、感情を交えずというところが、実は一番難しいのだが。見いだした条件が示した勝率を、しばらく信頼し続けるかどうかが鍵になる。
機械的にトレードするとはいっても、ある意味、自ら決めたシステムに口を出さずに我慢する点では、通常のトレードと肝心な点はあまり変わらないかもしれない。
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